映画

2011.07.26

戦火の中へ 71 Into The Fire

iTunes Store のムービーで、韓国映画『戦火の中へ』を見てしまいました。

さながら韓国版の『ひめゆり学徒隊』といった感じで、見終わった後は悲しい気持ちでいっぱいです。

このストーリー、1950年8月11日に実際に起こった実話に基づいているんだそうです。

最後のエンドロールで、当時の本当の71人の学徒兵の写真と、その71人の中の生存者のインタビューが流れ、この映画のラストシーン場面の当時の様子を語ります。

戦争に関しては、思うことは人それぞれかもしれません。レンタルだと400円で見れますので、ぜひご覧になってください。

韓国は、太平洋戦争中は日本の占領で翻弄されて、太平洋戦争が終わって日本が復興に踏み出した時にもアメリカとソ連の狭間でこんなつらい思いをして、その大元のきっかけをつくってしまった日本も歴史をよくよく振り返らなければいけないとつくづく思いました。

あと3週間ほどで終戦記念日がやってきます。日本で戦争というと、とかくアメリカに原爆を落とされて被った被害ばかりが話題に上がりますが、それと同時に、そこに至るまでに日本が近隣諸国に与えた影響も決して忘れてはいけないと思います。


2011.05.10

映画「岳」見てきました!

「岳」(「ガク」と読む)は「みんなの山」というサブタイトルで10年くらい前(?)からビックコミックオリジナルに掲載されているマンガ。

北アルプスの山岳救助という一風変わったストーリー。主人公がこれまた変わり者で、たぶんそれもこの作品が結構人気がある理由のひとつなんだと思う。

このマンガの実写版映画が作成される話はだいぶ前からあった。でもこの作品は登山の素晴らしさと共に、登山の恐ろしさも同時にリアルに描いている為、遭難事故にあったかなり惨い場面なんかも描かれるので実写版の映画化などとうてい無理だと思っていた。

その実写版映画が遂に封切られ、今日の仕事帰りに有楽町マリオンで見てきました。

ストーリー的には今までの長い連載の内容をぎゅぅーっと濃縮したような展開。でもあまりに登場人物が原作のイメージからはかけ離れていて、映画の出だしはかなり興醒め状態。

でも物語中盤あたりから物語の展開が見るも者をグイグイ引っ張り始めます。

なんだかんだ言って、後半はずっと半べそ状態。

あと、山々を写したシーンが素晴らしく美しい。

山登りや大自然が好きな方、しばらく映画館で泣いていない方、ぜひ劇場に足を運んで下さい。大きなスクリーンで見るあのクライマックスは圧巻です。たぶん、原作を知らない方のほうがより楽しめると思います!

2009.01.31

200 Pounds Beaury

先日書いた韓国映画『カンナさん大成功です!』の韓国での原題は "200 Pounds Beaury" って言うんですね。こりゃまた随分インパクトのあるタイトルで。 ちなみに 1パウンドはおおよそ450グラムくらいなので、200パウンドというと約100キロくらい。

YouTube で、カンナさんが整形手術した後のオーディション場面の動画を見つけたのでリンクしておきます。曲もいいですが、キムアジュンもとてもいい味を出してますのでぜひご覧下さい。

整形手術をしたカンナさんは約一年間、世間から姿を消します。整形手術前のカンナさんは人気ポップ歌手のゴーストシンガー(人気歌手の方は口パクで、舞台裏でカンナさんが影武者として歌っていた)だったので、カンナさんがいなくなってしまって人気歌手の方は次のアルバムが出せなくなってしまいます。そこで『次のカンナさん』を探そうとオーディションを行いますが、カンナさんはすごく歌唱力があったのでなかなか代役は見つかりません。イケメンプロデューサーが好きでたまらないカンナさんがそのオーディションの最後に現れます。名前も変えていたので誰もこれがカンナさんだとは気づきません。しかしその圧倒的な歌唱力に、関係者一同感動しまくり。即採用。これはそんな場面です。(これ、実際にキムアジュン本人が吹き替え無しで唄ってるそす。素晴らしい歌声。)

Byul (Stars)

吹き抜けてゆく風
窓ガラスの向こうで明るく瞬く星たちに
今宵 愛の足音を感じる。
心の奥深くであなたを想う涙が止まらない
流れ落ちる涙のひとつひとつに痛む心
夜空に優しく輝く星々がそんな痛みを和らげてくれる
優しくささやく声が聴こえる
『怖がることはないんだよ。。』
星たちの温もりに包まれて私は眠りにつく。

生きてゆく心の強さを失って
何かにすがりたくなる時も、
この愛が私のためのものではなかったとしても、
それでも微笑みを絶やさずにゆこう。
夢がかなわなくても
あなたと過ごした一瞬一瞬を私は忘れない。。
永遠に輝き続けるあの星たちのように
あなたへの愛を私はいつまでも心に刻み続ける。

この曲の歌詞の英語字幕があったので、日本語訳にしてみました。
下手な訳で恐縮ですが、それでもオリジナルの歌詞の雰囲気がなんとなく伝わってくるような。いい曲ですね。

2009.01.25

カンナさん 大成功です!

Ostd238昨夜 WOWOW で放映された韓国映画 『カンナさん 大成功です!』 は面白かった! 見終わってなんともさわやかな気持ちで久しぶりに映画を見て感動しました。

本国では2年前に公開され、韓国で過去最高の興業成績を上げた作品とのこと。 こういう映画が大ヒットする韓国に非常に親近感を感じます。 映画を見終わってから知ったのですが、これって日本の同名コミックが原作だったんですね。 原作とはいっても、話の大枠だけ一緒で、実際のストーリーはこの映画のオリジナルだそうです。 その日本のコミックから来ている話の大枠もかなり斬新なのですが、この映画の脚本自体がこまかなとこまで結構よく作り込まれていて、単なるコメディ映画で終わっていないところがよかったです。

韓国の女性ってこういう感じの人が多いのかな? 主人公のカンナさんのしぐさがなんとなく以前に大ヒットした韓国ドラマ『私の名前はキムサムスン』の主人公サムスンに似てるように感じたのは僕だけでしょうか?(この映画のカンナさんはサムスンほど言葉使いが悪かったりしませんが。。)

映画を見終わってから知って驚いたのですが、このカンナさん、とある理由があってストーリーの中で外観上の大変身を遂げます。それがこの映画の最大の見せ場なのですが、なんとその変身前と後とで、同一人物が一人二役で演じてたんですね。もーびっくりです。そう言われればなんとなく目が同じかな〜?と思うけど、知らずに見てたら絶対気がつかない。 面白いのは、この主人公を演じているキム・アジュンは、役上のカンナさんとは全く逆で、変身前の巨漢を特殊メイクで、変身後を素顔で演じてるってとこ。 それでも、デブでブスだった主人公が整形手術後にかわいくなった自分になかなか馴染めずに昔のクセや行動パターンが出てしまうところなんかが微笑ましい。

この主人公、役の設定上、歌を唄うシーンが多く出てくる。これも見終わってから知って驚いたのだが、なんと吹き替え無しでほんとに本人が歌っているとのこと。かわいらしい外見からは想像つかないくらいに歌がうまい。 一番良かったのは、整形手術後にカムバックするきっかけになったオーディションでの歌。 歌のうまさだけでなく、歌っている時のしぐさがすごくいい。 映画『ドリームガールズ』でビヨンセが "Listen" を歌った時と同じようなオーラを感じた。

韓国では整形手術を受ける女性がすごく多いんだそうです。これはそういった社会に大きなメッセージを投げかけている作品です。いろんな場面に考えさせられる台詞がちりばめられています。 人間は見た目じゃないんだよ、でもやっぱり見た目のいい人は得する、そんな社会でほんとにいいの? 一番大事なものは何? さあ、あなたはどう思いますか?

場面場面の色づかいがとてもきれいなのも、この映画を見た後のさわやかさの一因だと思いました。 最近のアジアの映画にはこういうセンスのキラリと光る珠玉の作品が増えてきてますね。

WOWOW では2月26日に再放送されます。レンタルでも出ているようなので、ぜひご覧になって下さい。お勧めです!

2006.02.14

Brokeback Mountain

0743271327 Brokeback Mountain
Annie Proulx
Scribner 2005-11

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映画好きの僕は、毎年この時期になるとその年のオスカーの行方が楽しみでわくわくはらはらの毎日です。

今年一番の注目株は、なんといっても最多8部門ノミネートの 『ブロークバックマウンテン』 でしょう。 海外では、アカデミー賞の前哨戦といわれる賞レースをほぼ総なめにしている話題の作品です。

今年のオスカーをより楽しむ為に、この話題の作品がどんな話なのか知りたくなって原作を読みました。 まだ日本語訳本は出ていない(と思う)ので、ちょっと読むのがめんどくさいけどペーパーバックの原作で読みました。

まず驚いたのが、作品の短いこと。 短編なので当たり前っちゃあ当たり前なんですが、ぜんぶでたったの55ページ。 しかも中学校の英語の教科書みたいに字がでかい。 この短い原作をよく2時間を超える映画にしたもんんだ、とまずそこに感心してしまいます。 活字を読むのが著しく遅い僕でも、さすがに2日ほどで読んでしまいました。

読んだ感想ですが、あまりに短すぎて話にのめり込む前に終わってしまった、といった感じです。ストーリーは、ブロークバックマウンテンの大自然の中で羊の放牧の世話をする若者二人のカウボーイと彼らをとりまく家族や社会の話です。 これ以上具体的にはここでは申し上げることが出来ません。 このページは純真無垢な小学校低学年のブログ仲間も読んでくれていますので。。

原作で残念だったところ。 主人公の二人が知り合って友情を深めていく段階の背景や心理的な葛藤をもっと深くえぐってほしかったなあ、と思う。 そのあたりがあまりに Easy に展開がするすると進みすぎ。 そうでないと、この作品の核心のテーマそれ自体が読者に理解されないのではないか、と思う。

しかし、それでも映画自体はすこぶる評判がいいのが不思議でならない。 よほどアンリー監督のディレクティングと、出演者の演技、風景の描写が素晴らしいのだろう。

日本では3月中旬頃から全国公開になるらしい。 本作品がノミネートされたオスカー主要部門は以下のとおり。 さて、今年のオスカーナイトまであと3週間。あなたはどの作品を応援しますか?

作品賞: 『ブロークバック・マウンテン』
監督賞: アン・リー
主演男優賞: ヒース・レジャー
助演男優賞: ジェイク・ギレンホール
助演女優賞: ミシェル・ウィリアムズ

2005.10.13

四日間の奇跡

今回は何事もなく無事に成田到着しました!
思えば台風が関東地方を直撃中のまっただ中に3回着陸をやり直しして、マジで死ぬかと思ったあの恐怖の体験からちょうど一年。(詳しく知りたい方は、去年の今頃のブログをご覧下さいませ。)

でも今回は天候もまあまあで同行したメンバーも良かったし、仕事の方も技術者の通訳がメインで比較的楽。 食事もおいしくて言うことなし。 ただランニングが全く出来なかったので、明日から挽回すべし。

さて。 今回は帰りのフライトで観た映画が素晴らしかったので、その感想文を書こうと思います。

題名は「四ヶ月の奇跡」。 今年の6月に劇場公開されたらしい邦画であります。

主演は「北の国から」の吉岡秀隆と、石田ゆり子。 西田敏行と松坂慶子もいぶし銀の演技で物語に華を添えます。 監督は「チルソクの夏」、「半落ち」の佐々部清さん。

吉岡君は、元一流ピアニスト。 ところが自分のリサイタル後に拳銃事件に巻き込まれて片手を怪我してしまい、演奏が出来なくなってしまいます。 同じ拳銃事件で両親を亡くした女の子の面倒を見ることになりますが、精神に障害を負ったその女の子がその後、天才的なピアニストとしての才能を開花させ、二人で障害者の医療施設を表敬訪問してピアノ演奏をする日々を送っています。

そんなある日、二人はとある島にある施設に演奏の為招待されます。 招待したのは吉岡君の高校時代の後輩で当時からずっと恋心を寄せていた石田ちゃん。 ところが彼らの滞在中に、ピアニストの女の子と石田ちゃんが事故に遭い、石田ちゃんは危篤状態に。

女の子の方は無事に目を覚ましますが、彼女の中には一時的に石田ちゃんの精神が宿っていました。 そうして、実際の石田ちゃんの肉体が死んでしまう迄の四日間に起こる奇跡の物語を描いたストーリーであります。

抑えた演技を見せる吉岡君もさすがです。 でも、それ以上に可憐で初々しく、淡々とした演技で感動をさそう石田ゆり子の演技が素晴らしい。

特に良かったのは、自分の残りの命があと一日だけだと悟り、同じ施設で働く同僚に思いを打ち明けるシーン。 そして植物人間状態の松坂慶子のベッド脇で、「本当にありがとうございました、お母さん。」と最後のお別れの言葉を投げかけるシーン。 特に後者は、ローマの休日の最後の記者会見のシーンでグレゴリーペックを見つめるオードリーヘップバーンの演技に匹敵するような、悲しさと愛情と寂しさが入り交じった素晴らしい演技の表情でした。

飛行機の近くの席に同じ会社の同行者がいたのですが、僕はもう涙ぼろぼろ。 若手の女の子から、「さっきはだいぶ物語にのめり込んでましたね!」と言われてしまいました。(^_^;

物語の全般を彩るピアノの音楽も心に残ります。 ビジュアル的にも非常に美しく、絵はがきの写真のようなシーンが途中たくさん登場して、見終わった後は漂白剤でごしごしと心を洗われるような気分でした。

ぜひおすすめします。ビデオやDVDが出たらご覧になって下さい。

↓映画「四日間の奇跡」オフィシャルホームページ
http://4kiseki.biglobe.ne.jp/index.html

2005.07.11

『ディープブルー』 自然界は厳しいのだ

DVD 『ディープ・ブルー』 が話題だ。 真っ青な海とそこに暮らす生き物達の生態系ドキュメントと癒し系映像を足して2で割ったような構成。 でも値段が4000円くらいと、ちょっと高めでなかなか手が出なかった。 (ランニングシューズとかウェアなんかだとすぐに買っちゃうのにね。) 最近、ヨドバシカメラのゴールドポイントがたまってきたので、ポイントと引き換えでついにゲットした。 おまけディスク付きの2枚構成で、解説本や豪華ケース入り。 なかなか見る時間が無いので、この週末に実家に帰省した際に実家の親と一緒に見ようとした。

ところがである!

冒頭から青い海。 きれいだなぁ~となごんでいられるのもつかの間。 なぜかいきなりアザラシ君たちが(憎い)シャチどもに襲われて食べられてしまうシーンになる。 それは弱肉強食の自然界の掟として仕方ないとしても、その後、なんとアザラシ君が(憎い)シャチどもの尾びれで海面高く跳ね飛ばされるシーンが映るのだ。 もうこれがかわいそうでかわいそうで、見ていられなくなった。 もうすっかり気分が悪くなってしまった僕は、そのDVDを見るのをやめて、おまけに実家にあげてきてしまった。

なにも冒頭からあんなシーンをもってこなくてもいいのに。

動物の世界もいろいろと大変なんだね。 来世はラッコにでも生まれたいな~、などと軽く考えていたが、やっぱり次に生まれてくる時も僕は人間でいいや。

DVD 『ディープ・ブルー』、あまりお勧めしません。

ディープ・ブルー スペシャル・エディション
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2005.06.20

ロックのおとぎ話 "Streets Of Fire"

「好きな映画は何?」 と訊かれたら、必ずこの作品が三本の指には入るだろう。 公開 1984年。 僕が始めて観たのはその数年後、五分刈りの丸坊主でバレーボールに明け暮れていた高校時代。 心を鷲づかみにされた思いだった。 あれから約20年。 未だに心を揺さぶられる魅力に溢れている。

当時、ウォルターヒル監督の談話をどこかで読んだ。 『ロック、バイク、雨の中でのキス、私が少年時代の映画で憧れた全てをこの映画で表現したかった。』

1984streetsoffire01

"Streets Of Fire - A Rock & Roll Fable" この映画のタイトルには 『ロックンロールの寓話』 というサブタイトルがつく。 ウォルターヒル監督が少年時代から 「かっこいい」 と憧れてきた全てが詰まっている。 大人の為のおとぎ話なのだ。

ストーリーは至ってシンプルそのもの。 その分、主演のダイアン・レインとマイケル・パレの「いい女・いい男ぶり」が全面に押し出されている。 マイケル・パレは、「フィラデルフィア・エクスペリメント」 などの B級映画にしか出なかったが、この映画は間違いなく彼一生涯のハマリ役だ。

1984年、時代はMTV流行の真っ只中。 そんな流れを受けて、この映画も随所にロックやドゥーワップが流れ、それがストーリーとシンクロしているのが今観ると返って新鮮。

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まず冒頭からいきなりかっこいい。 ダイアン・レイン演じるロックスターが故郷で凱旋コンサートを開く場面からスタートする。 スピード感溢れるロックに乗せて、悪役どもがバイクに乗って彼女をさらいにやってくる。 彼らが会場に入って、ステージ上のヒロインを見上げるシーン。 実はこのシーン、映画 「シカゴ」 の冒頭でキャサリンゼタジョーンズが唄うステージに警察達がやってくるシーンにそっくり。 これは明らかに 「シカゴ」 が真似してると思う。

STREETS  そしてさらわれた主人公が救出されて、最後に再び凱旋コンサートを行う。 圧巻なのは、ラストのロックナンバー、"Tonight Is What It Means To Be Yong"。 形容のしようが無い程にかっこいい。 曲の中盤あたりで、ヒロインを救出したヒーローが去っていってしまう。 それをステージで歌いながら目で追うヒロイン。 その時のダイアンレインの表情。 それでも力強く最後まで歌い切る。 サビの部分のカメラワークが、あたかもそのコンサート会場に自分が居るかのように思わせる。 身体全体に鳥肌が立つ思いがする。

僕が思うに、この映画のポイントはまるで子供が出てこないところ。 コンサート会場で大喜びしてロックを楽しんでいるのは大人ばかり、路上のけんかを取り囲んでヒーローを応援するのも皆大人ばかり。 きっとウォルターヒル監督は、「夢や希望、かっこいい、と思うものを追い求めるのは子供ばかりじゃないんだよ。」 と言っているんだと思う。 子供の頃に胸を焦がしたときめきを遠い昔に置いてきてしまった大人にこそ、この映画は見て欲しい。

明日 6月21日夜8時より、NHK BS2 で 「ストリート・オブ・ファイヤー」 が放映されます。 BS を視聴できる方でまだこの映画をご覧になっていない方は、必ずご覧下さい!

僕は個人的にこの作品で、憧れとこだわりを押し通したウォルター・ヒル監督にオスカーの監督賞をあげたい。 ちなみに僕は、この映画を見てからというもの、コーヒーはブラックで飲むようになりました(笑) → その訳はこの映画を見ると分かります(o^-^o)

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star劇画のような世界。ただそのカッコ良さに痺れ、音楽に酔った。
star「青春西部劇」のような映画だがなぜか好きで、痺れた
star昔ははまりました

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2005.06.11

迫真の演技対決 「ミリオンダラーベイビー」 感想文

3泊4日の出張を終え、今、成田エクスプレスの中で打っています。
今回は懸案事項が大盛り状態で、打ち合わせが初日は夜の10時半、昨日は夜(明け方)の3時半頃まで延々と続き、特に昨夜は数時間しか寝ていません。 けっこー疲れます。 明日の日曜をおいて月曜からはまた津波のようにいくつかの案件が押し寄せてくるので、正直2週間後に迫ってきたサロマが心配です。 でもこれも僕の人生。 ランニングの費用捻出の為に自分が選んだ仕事。 なんとかするしかありません。

今回の機内映画は日本での封切直前、直後の新作が目白押しで充実していました。 そんな中で、今年のアカデミー賞で僕が応援していた 『ミリオンダラーベイビー』 を往復とも、二度見ました。 今回はその感想文を書こうと思います。 まだこれから劇場に足を運ぶ方もいらっしゃると思うので、ストーリーはなるべく明かさないように気をつけます。

mdb_poster 予告編を見てなんとなく大方のストーリー展開は想像ついていたのですが、意外だったのはボクシングのタイトルマッチの後にもかなりの時間が費やされていた事。 そう、この映画のテーマは前半のボクシングシーンよりも、後半のヒューマンドラマにあるのです。

僕が思うに、劇中で二度大きな山場が訪れます。 今年のオスカー主演女優賞をとったヒラリースワンク演じるヒロインが、クリントイーストウッド演じるコーチに重大なお願いをする場面が二箇所あります。

一つ目は断られ続けているコーチ役をなんとか引き受けてくれ、とお願いするシーン。 「家族とは離縁、私自身も皿洗いに明け暮れ何の進歩も無くまた一年が過ぎてゆく。 もっと問題なのは、このボクシングが好きでならない事なんです。」 僕もスポーツに携わる一人として、このシーンのヒロインの熱意には心を打たれる。 イーストウッドもこのセリフを聞かされてたまらずコーチ役を受け入れる事になる。 どんなに苦しい境遇にあっても、なにかひとつでも打ち込めるスポーツがあれば、そこから活路を見出せる。 やっぱりスポーツっていいな、と思う。

二つ目は、最後のクライマックスシーン。 ヒロインがコーチへ、このストーリーにピリオドを打つ衝撃的なお願いをこっそりと伝えます。 この辺りから、主人公3人の心の葛藤が始まります。 前半のボクシングシーン満載の展開とはがらりと様相が変わります。 若い頃はダーティハリーなどのアクションでブイブイ言わせていたイーストウッドも、全くアクションは無し。 さすが今年のオスカー主要部門を総なめしただけの事はあります。 ヒラリースワンク、クリントイーストウッド、モーガンフリーマンの抑えた迫真の演技がひしひしと見るものに伝わってきます。 助けたいのに、あえて逆の行動を取らざるを得ない。 その苦しさや、辛さ、くやしさ。 目を背けたくても背けられない現実の非情さ。

最後のシーン、イーストウッドを優しく見つめるヒラリースワンクの瞳から涙が一筋こぼれます。 その優しさが溢れる視線、『ローマの休日』の最後の記者会見でオードリーヘップバーンがグレゴリーペックを見つめるあの眼差しを思い出したのはたぶん僕だけじゃないと思います。

million_dollar_baby_04__150x113 もし自分があの3人の一人だったら、自分には耐えられるだろうか。。
飛行機で見る映画で、初めて涙が出てしまいました。 全編を彩るモーガンフリーマンのナレーションもいぶし銀の味を醸し出しています。 でもモーガンフリーマンにはこの作品ではなく、『セブン』 あたりでオスカーをとってほしかったなあ。 この作品で初受賞ではちょっと遅すぎだと思う。 おわり。

2005.03.12

青春はレモンのようにほろ苦いのだ

どうも歳を重ねるごとに涙もろくなっていけねーや。 今日もティッシュと涙の貯蓄がだいぶ減ってしまい枯渇状態だ。

先週、WOWOW で 『チルソクの夏』 が放送になり、録画しておいたのを観た。 数ヶ月前まで、月刊誌『ランナーズ』の表紙を一年間飾ってくれた水谷妃里ちゃんが主演の映画である。

以前に書いた韓国映画 「8月のクリスマス」、「ラストプレゼント」、「ラブストーリー」 等に負けじ劣らずの 『清く、正しく、純粋に』 路線を貫いている。

ACBD-10233『チルソク』 とは、ハングル語で 『七夕』 のことらしい。

友好陸上競技会で韓国釜山を訪れていた主人公達。 競技会の会場で、主人公の郁子ちゃんと韓国人少年の安くんはお互いに一目ぼれ。 安くんは戒厳令(夜間外出禁止令)を破って郁子ちゃん達の宿泊所にやってくる。 夜の闇の中で初めて言葉を交わす二人。 まるでロミオとジュリエット。 手紙を出す事になり住所を渡す事に。 「何か書くものない!?」と駆け寄る郁子ちゃんに友達があわてて渡すのはトイレットペーパー。(笑) そうやって帰国後二人の文通が始まるが、どちらも親や周囲の大人の反応が冷たい。

陸上を中心としたストーリーではあるが、話の奥底に流れる本当のテーマは 『反戦』 と 『平和への願い』 だったのではないか、と僕は感じた。

ph1_ph1_M02_IKUK_01翌年、今度は下関でまた友好陸上競技会が開かれ二人は再会。 歓迎会で安くんが日本のラジオを傍受しながら覚えた 『なごり雪』 を歌うのだが、当時韓国人には日本の歌謡曲はご法度な為に途中でどなりつけられて中断させられてしまう。 日本人の立場からすると、ハッとさせられるシーンだ。

この 『なごり雪』 が物語後半のテーマ曲になる。 安くんの帰国前夜、二人は関門大橋と下関の町を見下ろす山の上でデートする。 安くんは大学進学・兵役がある為に、次に二人が会えるのは4年後。 安くんが別れを告げてその場を去り、残された郁子ちゃんに 『なごり雪』 を歌いながら歩み寄る陸上の友達3人組。 みんな流れる涙が止まらない。 観ているこちらの涙も止まらない。 青春はレモンのようにほろ苦い味なのだ。

印象深いシーンを二つ。

ph2_ph2_M06_IKUK_01関門海峡の海底トンネルで、山口県と福岡県の県境の線をまたぐ二人。 そこで安くんがぽつりとつぶやく。 「38度線もこうして自由に行き来できればいい。。 同じ民族で、同じ血を分け合う人達が北と南に分かれて憎み合っている。 こんなのおかしいよ。」
郁子ちゃんが言う。 「同じ17才なのに、どうしてそんな事考えられるの? 私達なんて、学校でもテレビを見てどうだったとか、どのタレントが好きだとか、そんなくだらないことしか話さないのに。。」
安くんが答える。 「それだけ日本は平和なんだよ。 うらやましい。 korea も早くそうなって欲しい。。」
実に考えさせられる。

もう一つのシーンは郁子ちゃんが陸上をやめようとする時。 文通を続けている最中に周囲の大人から 「朝鮮人と付き合っている」 と冷たい視線を受け、戦時中に叔父を日本人に殺されている安くんの母親からも、「うちの子は受験で忙しいからもう手紙は送ってこないで欲しい」 と手紙が来る始末。 落ち込んで陸上部をやめようとする郁子ちゃんに、陸上部の友達3人組が投げかける言葉。

「郁子って、何の為に陸上やってきたん?
私はただ走るのが好きやったからやし
巴はとぶのがすきやったから。。
郁子だって、同じやないん?
目標決めて、クリアするのが楽しいんやろ?
練習はきついけど、その後みんなで食べるお好み焼きがおいしいやん!
安くんが来んていうだけで、好きな陸上やめられる?
私達のことはもうええん?
そうなら、もうもどってこなくてもええよ!」

ph3_ph3_M11_CARM_01僕はなぜか社会人になってから陸上をはじめた。
それに生活がかかっているわけでもなく、だれに無理強いさせられたわけでもない。
でも気がついたら、フルマラソンも、ウルトラマラソンも走っていた。
そして気がついたら、全国いろんなところにマラソン仲間ができていた。

韓国と日本は文化的にもどんどん近い国になってゆく。
この映画を見て、日本が平和なのは有り難い事だと思った。 今の時代を生きる自分達は幸せだと思った。 趣味でマラソンを走っていられる自分は幸せだと思った。

明日は熱海湯らっくすマラソン大会だ。 楽しんでこようと思う。

チルソクの夏 ホームページ